「慎重と勇気をもって証しを」教皇、东南アジアのイエズス会会员に
教皇フランシスコは、9月2日(月)から13日(金)まで、インドネシア、パプアニューギニア、东ティモール、シンガポールを访问された。
海外司牧访问の际、现地のイエズス会会员と対话を行うことを习惯としている教皇は、この歴访中、9月4日ジャカルタ、10日ディリ、そして11日シンガポールで、それぞれ関係者との集いを持った。
今回の访问に随行员として参加した教皇庁文化教育省局长、イエズス会士アントニオ?スパダーロ神父は、「チヴィルタ?カットリカ誌」のために、これらの対话の内容を记事にまとめた。
スパダーロ神父によれば、教皇フランシスコは、3回にわたるイエズス会会员との対话で、1991年に亡くなったイエズス会の元総长ペドロ?アルペ神父について繰り返し言及した。
そして、难民のために働くこと、祈りを通して社会の不正义に立ち向かう力を得ることをアルペ神父の霊的遗言として思い起こしたという。
また、教皇は、アルペ神父がラテンアメリカのイエズス会会员らに、社会正义の中に混じったイデオロギーの危険について话した时の説明を重要なものとして振り返った。
教皇は対话の中でミャンマーの困难な情势に触れ、「今日、ミャンマーにおいて沉黙することはできない。何かをしなくてはならない」と述べたほか、ロヒンギャの人々をいつも心に留めている、と话した。
教皇は、ミャンマーの「シンボル」であるアウンサンスーチー氏の解放と保护を诉えており、ローマを访れた同氏の息子と会见した际、スーチー氏をバチカンの领土内に受け入れることを申し出たという。
キリスト教徒が迫害されている状况に助言を求めた会员に対し、教皇はキリスト者の道は常に「マルティリオ(殉教)」すなわち「証し」の道であると述べつつ、証しのために「慎重」と「勇気」という2つの要素のもとに、それぞれが自分の道を见つける必要を説いた。
福音とインカルチュレーションをめぐり、教皇はアルペ神父が信仰のインカルチュレーションと、文化の福音化に努力していたことを指摘しながら、信仰が文化の中に受肉する必要を强调した。
社会正义をめぐり、教皇は社会正义は福音の本质的かつ不可欠な要素と述べ、社会正义の実现には、「手」「头」「心」の3つの人间的表现がそれぞれ大切と话した。そして、たとえば、现実から离れた抽象的な知识、あるいは、心や知识のない仕事は、社会正义のために役立たない、と语った。
教皇は、「安泰よりも、勇気ゆえに失败する方が良い」「いつも失败を恐れる人は、人生で何もできない」と话しつつ、东南アジアのイエズス会员らを励ました。