教皇、神学の未来を考える国际会议の参加者と
教皇フランシスコは、12月9日(月)、この日开幕した、神学の未来をテーマにした国际会议の参加者らとお会いになった。
教皇庁教育省が主催したこの会议は、过去の世代の伟大な神学的遗产をいかに受け継ぐかを考えると共に、神学の未来を思い描くことを目的に、世界の神学者?研究者らを招き、ローマの教皇庁立ラテラン大学を会场に、10日まで开かれている。
関係者への挨拶で、神学を光のイメージにたとえた教皇は、光のおかげで、物が闇から浮かび上がり、颜の轮郭や、世界の形?色が现れるように、また、物を现わしても、光自体は自分の姿を见せないように、神学とは、キリストと福音の光が际立つように、隠れた谦逊な働きをすること、と话された。
「神学は今どこにいて、これからどこへ行こうとしているのか」、「神学は人类のために何をしているのか」、「过去の神学の遗产は、今日の时代の挑戦と未来の投影に役立つことができるのか」ということを考えるこの会议に対し、教皇は「神学が思想の深化を助けるように」、「神学がすべての人にアクセスしやすいものとなるように」との、2つの视点を助言された。
思想の深化とは、単纯化から抜け出すこと、と述べた教皇は、现実の复雑さに耐えられない时、人は物事の単纯化に走りがちだが、単纯化は现実をゆがめ、不毛で画一的な思想や、二极化、分裂などを生み、イデオロギーのように一つの考えを强迫観念的に繰り返しかねない、と警告。
単纯化を防ぐために、哲学や、文学、芸术、数学、物理、歴史、法学、政治、経済などの他の学问に、神学的な考え方を合わせ、これらを一绪に発酵?成熟させることが必要であり、こうすることによって、神学は教会や文化の中で再び辉きを取り戻し、皆の、そしてそれぞれの真理の追求に役立つことができるだろう、と説かれた。
また、教皇は、近年、多くの成人、特に中年以降の人たちに、再び大学の学部?讲座に申し込むなど、勉学への兴味を取り戻すと同时に、改めて信仰を深めようと努力する倾向があるが、神学が皆にアクセスしやすいものとなるためには、こうした人々のために、神学の教育机関が「家」となって扉を开くことが必要、と话された。