教皇「出会いと自由な议论、平和を创出する図书馆の役割」
教皇フランシスコは、11月16日、バチカン図书馆主催の国际会议の参加者とお会いになった。
「他者に伝えるために保存し研究する?対话する図书馆」をタイトルに掲げたこの会议では、日本を含む世界の国々から招かれた、図书馆関係者や、図书馆学、史料管理学、情报学等の研究者らが、図书コレクション、保存スペースの管理?拡大、直接的?远隔的参照、新しいテクノロジーとコミュニケーション戦略、人工知能などをテーマに、研究の分かち合いを行った。
教皇は会议参加者への挨拶で、具体的なテーマをめぐる図书馆同士の対话は、今日、わたしたちが生きる新しい时代において、図书馆の教育?文化的な可能性をより発展させるために、すべての人の助けとなるだろう、と述べられた。
特に流动的な文化に浸されている新しい世代に、过去の遗产を意味ある形で伝え、彼らが现代を理解し、未来を希望をもって见つめ、新しい総括を生み出すことができるような确かな环境を作ること、教皇はそれを非常にエキサイティングなミッションとして図书馆関係者に示された。
こうした中、教皇は、ミラノのアンブロジアーナ図书馆とバチカン図书馆の馆长を相次いで务め、研究者から「図书馆长教皇」と呼ばれていたピオ11世(アキレ?ラッティ、在位:1922-1939)を回顾。
二つの世界大戦の间の困难な时代、ヨーロッパが様々なイデオロギーに分裂する中で、バチカン図书馆に新しいスペースを设け、体系的分类を助け、図书馆员养成学校を开き、図书馆を全体主义政権から迫害された研究者をはじめ、多くの研究者のための安全な场所とした、ピオ11世の功绩を振り返った。
そして、教皇は、ピオ11世の进取の精神と勇気、実现したその事业の具体性は、今日の文化的?社会的な重要课题を前に、时代に対応する必要をわたしたちに考えさせるもの、と述べ、図书馆の仕事を大きく変えるテクノロジーや、特に古文书など、纸の史料の管理上の问题等に触れられた。
过去の多くのケースに见るように、多くの文化的机関は戦争や暴力に対し非常に无防备な状态にある、と教皇は指摘。
そのような意味で、歴史的遗产を守るだけでなく、知识を推进し、出会いと自由な议论のオアシスとしての平和な场所を创出する、図书馆の役割を强调された。
図书馆を时间をかけた落ち着いた研究と考察の场とすること、すべての人に开かれた场とすること、真理の追求にあって现実を见失わないこと、地域とグローバルな世界の间の调和を保つことなどの指针を与えられた教皇は、関係者らに励ましと祝福をおくられた。