教皇、ローマのグレゴリアン大学で讲话
教皇フランシスコは、11月5日、ローマのグレゴリアン大学を访问した。
教皇庁立グレゴリアン大学は、イエズス会の创立者の一人で、同会の最初の総长となった圣イグナチオ?デ?ヨヨラが1551年に创始した、コレッジョ?ロマーノを前身とする长い歴史を持つ大学。
今日、グレゴリアン大学は、2019年の教皇フランシスコによる同大の再编をめぐる教令を経て、「教皇庁立圣书研究所」と、「教皇庁立东洋研究所」を、その名前を残しながら合併。この二つの研究所と、同大に以前から所属する学部?研究所等からなるアカデミック共同体「コレジウム?マキシムーム」とを合わせて、グレゴリアン大学という一つの総体を形作っている。
このたびの教皇フランシスコの访问は、同大の再编完成后、初めて行われるものとなった。
教皇は大学构内のアトリウムで行われた讲演で、同大の基础となったコレッジョ?ロマーノの黎明期、地味な家の扉に「文法学、人文学、キリスト教教理の学校、无料」と书かれていたことに注目。それは、信仰の知识を人间的なものとし、人类に恵みの火花を灯し、学科を超えた研究と教えを育むことへの招きであった、と话された。
また、この学校の扉に明记されていた「无料」という言叶について、教皇は、无偿性は「主人を作らず、すべての人を仕える者とし」、「自由の热望を解き放ちながら、いつくしみ深い神への惊きに自らを开かせ」、「爱である神の神秘の存在を启示する」ものであると语った。
教皇は、心を失った世界において、こうした神の寄り添い、怜れみ、优しさこそが、谁をも排除せず、すべての人に向かうための常なる最初の一歩となると述べ、そのためにも、差异や混じり合うことを恐れない、人间と民の匂いのする大学が必要とされている、と述べられた。
そして、この大学が教会の宣教の道具となるためには、神から来る知识を研究し、それを人类との対话の中で証明し、「自分たちとその他の人々」というアプローチを捨てなければならない、とも话された。
教会の学问は长い世纪にわたり上から皆を见下ろしてきたが、それによって多くの过ちを犯した、と语る教皇は、今は谦虚になり、无知と他者の必要性を认める时と述べられた。
今日の复雑な世界にあって、研究には皆の寄与が必要であり、异なるレベルにおいて问题に対応するには、一人の人间の考えだけでは答えを出せない、と教皇は话し、教坛を减らし、ヒエラルキーのないテーブルに皆がつき、歴史の伤に触れながら、知识を求め合うスタイルを提案。
それを実现するには、このアカデミックな空间を「一つの心の家」へと変えていく必要がある、と説かれた。
教皇はこの访问で、イエズス会関係者とお会いになったほか、同大学の礼拝堂で祈りの时を持たれた。